XL1200S カフェレーサー化 <シートカウル取り付け その4>

前回、樹脂成型で失敗したことのリトライと、形状の一部整形を試みてみました。
というのも、接合部にはこんなデカい隙間があるのです。
 
 
このまま、単純にパテで埋めようが、樹脂を流し込もうが、強度も重量も満足できないのではと思って、FRP成形で形状出ししたいと思います。
 
ついては、紙粘土三十数年ぶりにこねくりまわし、形状を作って白熱電球で乾燥…
 
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その後、粉まみれになりながらペーパーをかけて形状をさらに作り、これまた三十数年ぶりに油粘土をこねくりまわし、型を取ります。
 
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ウソです。こんなに巨大にはできません。
というのも、油粘土は当然固まらないので、大きなモノを作ろうととすると、マスターから取るときに変形してしまい、意味をなさない。
あと、若干ねちっこいので、シリコンスブレー吹いてもマスターからキレイに外れない。
何度か試行錯誤してみるうちに、小さく作ればイケるかもと思って、こんなに小さく型を取りました。
 
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油粘土型の良いところは、低コスト、かつ簡単に型の修正ができること。
あと、離型が簡単。
面もまあまあキレイです。
(形状の向き不向きあるけど)初めてFRP成形にはピッタリの良い素材。
 
反面、簡単に型が壊れるので、量産性は皆無。
 
コレにシリコンスプレーを吹き、グラスマットを2枚張り、樹脂を塗り、再び乾燥…
 
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今度はキチンと固まった。(^^♪
離型は粘土を引きはがしますが、残ったヤツはお湯で洗い流し。
角のところは、やはり追従しにくいようで、エア溜りが出来てました。
型の弱さとFRPの収縮もあって、形状が少し変わっていました。
今回は削るので関係ないけど、次回への検討課題。
 
そして、コレを元のカウルに合うように、粉まみれになって削りまくり、裏側からマットを張り、樹脂を塗り、再び乾燥…
 
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さらにさらに、この時に出来た気泡や、形状の辻褄合わせをファイバーパテ(※粉末が入ってると思ってたら、モノホンのファイパーが入ってた。)で行い、乾燥…
 
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というところで、タイムアップ。
心なしか、溶剤の香りと粉じんの味がカラダに染みついているような気がする。
 
さて、来週からは、パテ削り+盛りの粉地獄の始まり…