3号機 ピストン&シリンダー交換

先日、エンジンを降ろした3号機。

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88cc化され、ダックス70ヘッドを積んではいるものの、ピストンはノーマルヘッド用のままのために圧縮が低く、本来のパワーはまだ未経験。
そこで、今回はピストンをハイコンプ(※キタコのスタンダードヘッド用。ついでにシリンダーもキタコ製に交換)に換え、隠された実力を引き出してやろうという魂胆。
・・・ただ、私もエンジンをイジるのは未体験。

というわけで、先人のたどってきた道に従い、キタコの虎の巻を元に作業


とはいえ、すべてを網羅しているわけではないらしい。
まずは初っ端、ジェネレーターケースを外し、フライホイール圧縮上死点に合わせる。
これをしないと、カム交換しない限りは後々面倒になるのだが、虎の巻には何故か載ってない。

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クランクケースの切り欠きとフライホイールのTを合わせる…が、排気上死点と間違えないようにカムカバーも開けて確認。

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シリンダーヘッドの切り欠きとカムスプロケットの「0」が合った位置が圧縮上死点
これらの位置を合わせたうえで、カムスプロケットを外し、カムチェーンはクランク室内に落っこちていかないように小細工をしておいた。

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後は、アタマの4個のナットやらなんやらを外して、ヘッドを撤去。

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ほほぉ・・・
少しテンションが上がる。(笑)
次にカムチェーンガイドローラーを外して、シリンダーを外すが…

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前に組んだヒトが失敗(カラー無しで一度組んだ)したのか、ネジ山が崩れてる。
このシリンダーはこのエンジンにはもう使わないが、テンションが下がる。

気を取り直し、シリンダーを外し、ピストンを外す。
この時、クランク室に異物が入らないようにウエスを詰めるが、クランクピンクリップを外す前にやるのが正しい。(笑)

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せっかくなので、外したピストンと今度付けるピストンを比較してみた。
当然、左がハイコンプ。

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中々の盛り上がり具合だけど、肉抜きのおかげか重量はさほど変わらず。
ちなみに、クランクピンクリップを1個飛ばしてしまった。
先細のラジオペンチがあると断然便利。
グラインダーを持っているでペンチを削るのも考えたけど、今回だけじゃなさそうなのでハンズマンでわざわざ購入。

ここまで来ると、Oリングやノックピン、ガスケットを入れ忘れなく組み、トルクレンチで締め、バルブクリアランスを取って完成。\(^o^)/

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が、バルブクリアランスとタイミングは我らがひだかオートで再確認してもらった。(笑)

・・・ここまでが、(投稿が何故か消えてしまった)昨日の話。

そして、今日。
車体にエンジンを積み込み、コイツを投入

YD-MJN(φ24)(画像はφ28だけど)
ある意味、反則技の飛び道具。
インマニにも神の名字が。(笑)

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実際に走らせてみると、噂通りポン付けでもよく走る
いままでPC18だったけど、ピストン交換のおかげか全体的にトルクが上がった感じ。
想像と違って、荒々しさはなくとってもスムーズ。
どっからでもツイてきそうな感じ。
今のところ、ピストンのナラシが終ってないので全開走行は確認してないけど、メインジェット(FCRと共通タイプ)は絞る必要がありそう。
決まれば、上も下も回るスゴいヤツになる…はず。

次は、クロスミッションがほしいところ。
3号機オーナー殿、頑張って働いて購入してくださいませ